まだ夢の途中(仮)

関ジャニ∞あれこれ

上を下へのジレッタ

まずは…1日遅れですが、たっちょん32歳の誕生日おめでとう。
去年のアレもあったし舞台もあるしで、ダイエットの日々が続いているのかもしれませんが、やっぱり私は君が食べて笑っているのを見たいです。体調(と体型)に問題が出ない程度に、たくさん食べてたくさん笑ってね。

 

前置き終わり
というわけで、横山裕主演、「上を下へのジレッタ」5月10日昼の部を、立ち見で見て来ました。
原作を読んでからレポ書こうと思っていたらすっかり遅くなってしまいました…
前半は会場のレポ。後半からネタバレあります。

 

 

FC枠があっても、メンバーの舞台を申し込んだことはありません。
イフオアがいつかFC枠できたときのために、運はとっておこうと思って(笑)
まぁ、毎年結局枠はなくて肩透かしなんで全然意味ないのですが!
そんなわけでイフオア以外は誰の舞台も見たことがなかったのですが、ジレッタの立ち見予約開始日にたまたま時間があいてて取れたので、行ってまいりました。

事前に立ち見の見え方とか調べてたら、立ち見は20分前集合とかいろいろ出てきたんですが(ジュリエット通りの時の注意事項のページがひっかかった)、普通に入って券に書いてある場所に行けばOKでした。横は超狭いのですが前後は余裕もあるし前に手すりもあるので、思ったよりは快適。イフオアでも当日券だとめっちゃ狭いとこにパイプ椅子で閉じ込められて足も伸ばせないとか何度もあったからな…
肝心の見え方ですが、私が取った中2階後半は何の問題もなく、無理に乗り出さなくても舞台すべて見渡せました。むしろグローブ座のA席より見えやすいくらい。2階だと角度的に多分左右端が見切れるかな。ジレッタはメインの演者さんが左右にひっこむことがほぼないので、見えないとかはあんまり気にしなくていいかも? 何より、立ち見は値段が安い。1回飲み会我慢すれば余裕でお釣りくる値段ですしね。
たとえ見えないところがあったとしても、ヨコの歌やセリフを聴くだけでも、そしてあの熱量を感じるだけでも、立ち見席の価値はあると思います。そろそろ完売の気配だそうなんで、迷っている方はぜひ。

 

さて、ここからストーリーに触れます。
原作にも触れますので、ネタバレがお嫌いな方はご注意くださいませ。敬称略。

 

あらすじをざっと読んで、これ舞台だとどうなるんだろうと思いながら見始めました。
あ、ヨコが歌って踊ってる…と思ったのは最初のレビュー部分だけ。そこからはずっと門前市郎でした。素が一瞬だけ見えたのが…どこだっけな、正確には覚えてないんですけど、ほんの一瞬照れ笑いして目を逸らして、そこだけはこうなんていうか、我々が知っている普段のヨコで。でもその一瞬以外はもう、「ヨコが演じている」ことも忘れていました。舞台の上にいるのは門前。

主役はもちろん門前なのですが、他の役者さんたちが豪華で、1人1人出てくるたびに空気が変わる。しょこたんが歌うまいのは知ってたけど、生で聴くのは想像以上でした。あとやっぱね、竹中直人はずるい(笑)。1階客席の横の扉からアンサンブル従えてばーんて出てくるんですが、もうそこがまるっきり竹中ワールドになっちゃって。

この中で1か月半…。ヨコ、大変だ。この時点でもまだまだあと1か月。

 

原作を先に読むか後に読むか迷って、結局時間なくて見た後で読んだんですけど、ジレッタに関してはこれで正解だったと思います。
音彦の妄想の世界の異常度が、当たり前だけど全然違う。漫画だと表現に制限がありませんから(時代もあってなんでも描き放題だったし)、まるっきり筋の通らない異様な世界が繰り広げられます。舞台だとこのへんは見てても理解できる範疇におさめられてる。ここは先に原作読んじゃってたら物足りないと思ったかもしれない。

それ以外での原作との差異はざっと書くとこんな感じです。

・舞台でのみなんとかプロの社長が最初から明示的に敵役として描かれる
・パビリオンの設定が漫画では万博
・漫画では首相が男性
・リエの再婚相手が舞台には登場しない

400ページにも及ぶ漫画で、近年のものとは違って1ページあたりの情報量も場面転換もめちゃくちゃ多いのに、よくぞ3時間で大してカットせず詰め込めたなぁと。
妄想と同様に、表現方法が違うために若干変わっているところとかはもちろんたくさんあるんですけど、エピソードがばっさりなくなってるのはリエの再婚相手の話だけじゃないかな。あとはあんまりカットされてないです。
むしろ、原作よりももっと踏み込んだ表現になっている個所もあります。リエと門前の心情とかラストシーンとか。

派手な演出が多いんですけど、門前とリエのシーンは動きがあまりなくて静かで、ここがたびたび挿し込まれることが全体を締めていたように思います。門前の表情もここだけは、クールで強引な男じゃなくて、ちょっと情けない切ない感じになるのがいい。

あとはやはりラストシーンですね、妄想に飲み込まれる門前。絶叫とともに浸食されていって消えてしまうあのシーン、あれ原作にはないんです。ほんとに月と地球がぶつかって、それでおしまい。舞台だと、門前が今までやってきたこと、利用し利用された人たち、様々なシーンがあって、こうして門前が飲み込まれることも因果応報、必然なんだなと思わされました。

脚本もすごいのですが、このラストはヨコの演技によるところがとても大きいと思いました。それまでクールな門前だったのがここで一気にぐわっとくる。門前の絶叫が、観客の感情もどんどん道連れにしていく。見ていた自分もジレッタに取り込まれてしまうような、背筋に何かが駆け上ってくるような。恐怖と絶望で終わるんで後味の悪さ200%で、はっと現実に戻ったとき、ああ舞台だった、ここが現実だった、よかった…と思いました。そしてカーテンコールで笑顔のヨコを見て、やっと、おもしろかった!って思える。
いやはや、すごい舞台でした。

 

冒頭でも書いたとおり、イフオア以外ほとんどメンバーの舞台には行っていなかったのですが、ジレッタは本当に見に行ってよかったです。

俺節」や「蜘蛛女のキス」も申し込んでいないのですが、機会があったら行ってみようかな?当日券とか出るのかな、グローブ座は出そうなもんだけどどうなんだろう…

というわけで、つたないレポでした!